いざ書こうと思うと、わからないもんですよね、、、、
自己PRと志望動機の定義や、採用担当者の観点など学び、次へつなげられるエントリーシートの作成方法をしっかり学んで行きましょう!
目次
内定までの流れ
内定までの大まかな流れは下記のとおりです。
⑴ 自己分析(就活軸作り)
⑵ 業界・企業研究
⑶ 自己PR・志望動機の作成
⑷ テストセンター対策
⑸ 面接対策
⑹ 内定
本記事では⑶ 自己PR・志望動機の作成について解説いたします。
⑴自己分析(就活軸作り)⑵業界企業研究がまだ済んでいない方はこちらをチェック!
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自己PRとは?志望動機とは?
頭では分かっていても、記入し始めると似たような内容になったえしまう方も多いかと思います。ここで一旦それぞれの定義を確認してみましょう。
- 志望動機:「なぜその会社で働きたいのか」という理由で、自分のエントリー背景を会社へ説明するものです。また会社側にとっては、入社志望度合いを測るものです。
- 自己PR:自身が今までの人生で培ってきたスキルや能力を説明するものです。また会社側にとっては、採用することで企業が得られるメリットをイメージするものです。
大切なのは、上記定義の「会社側から見た定義(※赤字部分)」です。
自分が人事採用担当者になった気持ちになり、自己PR・志望動機を作成していきましょう!
志望動機の書き方
定義部分で記載したとおり、志望動機は会社側にとっては「入社志望度合いを測るもの」です。
会社側は入社志望度合いの高い人を採用致します。というのも、どんなに優秀な人でも内定を蹴られてしまった場合、採用活動の意味がなくなってしまうからです。
就職活動は、採用活動側に立って見ると「入社をしてくれる人、かつ、優秀な人を探す活動」となります。
言い方は悪いかもしれませんが、就活生であれば「私は他の就活生よりも御社に入りたいと思っており、内定をもらったら絶対御社に入ります!」というような内容の志望動機を書いてしまえば、面白いくらい内定がもらえます(笑)
ではそのような文章の書き方を一緒に学びましょう!
①その会社でなければいけない理由をさがせ!
例え話ですが、もしあなたが3人の異性から下記のようなラブレターをもらった場合、誰とお付き合いしますか?
- Aさん「あなたのことが好きです。理由は顔がタイプで、スタイルもいいところに惹かれたからです」
- Bさん「あなたのことが好きです。理由はいつもイケイケなグループに所属していて、高級アクセサリーを身につけているところに惹かれたからです」
- Cさん「あなたのことが好きです。理由はあなたはオシャレで、あなたが選ぶ服やアクセサリーなどのセンスにとても惹かれたからです」
いかがでしょうか?
極端な例ですが、もし3人の中から選ぶ場合、Cさんが一番あなたを見ているように見えませんか?
上記3人を就活生に置き換えると下記のとおりです。
- Aさん「御社に入社したいです。理由は有名企業で、福利厚生もいいところに惹かれたからです」
- Bさん「御社に入社したいです。理由は私の希望する業界に所属していて、給料が高いところに惹かれたからです」
- Cさん「御社に入社したいです。理由は御社の商品が好きで、商品構造等御社独自の設計にとても惹かれたからです」
もしあなたが採用担当者なら、Cさんの志望度が一番高いことはよくわかるかと思います。もうお分かりかと思いますが、
「その会社でなければならないこと」が本当に重要です!志望動機を書き始める前にまず、その会社にしかない魅力をさがしましょう!
②ブロックごと分ける!
志望動機の構成は下記のような構成がベストです。
- その会社の志望理由を一文で表現
- なぜその会社が属する業界か、その業界の志望理由
- なぜその会社か、その会社独自の志望理由
- 入社後の意気込み(文字数に余裕があれば)
ではそれぞれ解説していきます。
【②の1】その会社の志望理由を一文で表現
結論を先に述べたほうが、その後の説明がよりわかりやすくなります。
なぜその会社に入りたいのか、まずはじめに理由を述べましょう。
例)私が貴社を志望する理由は○○だからです。
【②の2】なぜその会社が属する業界か、その業界の志望理由
会社の志望理由の前に、数ある業界の中でなぜその業界に入りたいかの理由を述べましょう。
自分の人生体験やエピソード等織り交ぜながら、その業界でなければならない理由・その業界なら成し得られることも入れられるとGOODです。
例)私は△△という経験を通して将来は××のような人になりたいと思っております。××のような人になるためにも、□□の経験が沢山できる*業界を志望しております。
【②の3】なぜその会社か、その会社独自の志望理由
業界選択理由を述べた後は、その会社でなければならない理由を述べましょう。
文字数に余裕が有れば、どこで情報を仕入れたか記載すると、面接の際の話題の種になります。
例)*業界の中でも、貴社は&&&という特色があるとOB訪問の際に知り、~~出来そうだと思い御社を志望しております。
【②の4】入社後の意気込み(文字数に余裕があれば)
もし文字数に余裕があれば、最後の締めの一文として入社後の意気込みを入れましょう。
重要なのはあくまで志望理由なため、意気込みは無理に入れる必要はありません。
例)貴社に入社した際は%%という能力を活かし、==な姿勢で仕事に取り組みます。
上記構成で会社側にもわかりやすく、筋の通った志望動機を書きましょう!
自己PRの書き方
定義部分で記載したとおり、自己PRは会社側にとっては「採用することで企業が得られるメリットをイメージするもの」です。
会社側はあなたの自己PRをみて「仕事にどのように向き合う人なのかというポテンシャル」や「課題に対しどのようなアプローチで切り開く人なのかという個性」を読み取り、採用することで企業が得られるメリットをイメージします。
つまり、自己PRでは「今までの人生で出会った障壁に対して、どのように向き合い、どのように解決まで持っていったか」を表現することが鍵となります。
では早速自己PRを書いてみましょう!
①自分がアピールできるポイントを探す
自己PRはもちろん、志望動機は面接の際の質問の種となります。
自分がアピールできるポイントを探し、書き出してみましょう。例えば、「明るい」「おしゃべり」「集中力がある」等内容はなんでも構いません。
アピールできるものがない方は、考え方を変えて「自分の特徴」を書き出してみましょう。一見マイナスな部分でも、表現を変えることでアピールポイントとなりますので、とにかく書き出すことを意識しましょう。
例)
- 「優柔不断」→「慎重」
- 「心配性」→「責任感がある」「丁寧」
- 「マイペース」→「おおらか」
- 「人見知り」→「相手をよく知ろうとする」
- 「頑固」→「信念がある」
- 「せっかち」→「仕事が早い」「時間を大切にできる」
- 「あがり症」→「真面目」
上記の例を参考に、自分のアピールポイントをさがしましょう。
一点注意ですが、アピールポイントを「コミュニケーション能力」とするのは絶対やめましょう。
というのも、この「コミュニケーション能力」を書く就活生が多いため会社側はうんざりしているのと、「コミュニケーション能力」という言葉に具体性がないため、あまり良い印象がもたれないことが多いです。
もし「コミュニケーション能力」をアピールポイントとして使いたい場合は、具体性がある別の言葉に変えましょう。
例えば
- 人の話をよく聞ける
- 理解力が高い
- 相手に合わせて言葉を変えて伝えることが出来る
- 要約して伝えることができる
- 多くの人をまとめることができる
- すぐに打ち解けられる
上記のように、具体性を持った言葉に言い換えて使用しましょう。
②自分がはまった事・熱中したこと(ガクチカ)を探す
自分のアピールポイントを探すことが出きらた、次は自分がハマったこと・熱中したことをさがしましょう!はまったことや熱中したことがなければ、頑張ったことや継続(半年以上)できたことをさがしましょう。
この熱中や頑張れたことというのは、最近の言葉では「ガクチカ(学生時代力をいれたことの略)」とも言われており、会社側にとって、就活生の個性を知る重要なエピソードとなります。
もしこのように思うのであれば、逆にそのダメだったことを書き出してみてください。
あくまで会社側が知りたいのは、成功エピソードではなく、あなたの個性やポテンシャルです。
薄っぺらい成功体験を書くくらいなら、語れる失敗談を自信持って書き出しましょう!
③自分のアピールポイントとエピソードを結びつける
自分のアピールポイントを探し、語れそうなエピソードを見つけることができたら、その2つを結びつけましょう!
具体的にはエピソードを再度振り返り、自分のアピールポイントを発揮した部分がないか探してみましょう。
例えば、アピールポイントが「明るい」でエピソードが「居酒屋アルバイトで、アルバイトリーダーを任せられた」だとすると、
「お客さんに明るく振舞うことで、その接客の良さが評判となり、アルバイトリーダーを任せられた」
といった形でアピールポイントを発揮した結果、どうエピソードにつながったか、自分で整理してみましょう。
④ブロック分けして記入
志望動機同様、書くパートごとブロックに分けて記入することが、相手にわかりやすいだけでなく、自分も頭の整理ができます。
構成は下記のような構成がベストです。
- アピールポイントを明記
- アピールポイントを発揮した結果がエピソードにどう繋がったか
- 現在取り組んでいるもので、アピールポイントをどう発揮・活用しているか(文字数が余ったら)
- 入社後、アピールポイントを発揮して、どのように会社へ貢献できるか
ではそれぞれ解説していきます。
【④の1】アピールポイントを明記
冒頭は、あなたが何をこれからアピールするのか伝える文章にしましょう
例)私は○○をするために△△する力があります。
【④の2】アピールポイントを発揮した結果がエピソードにどう繋がったか
何をアピールするか明記したら、次はエピソードに繋げます
例)△△の力を発揮したのは、××したという経験です。私は~エピソード
エピソード記載の時に注意が必要なのは、「具体的な表現」です。
よく「沢山の方に~」や「ほとんど~」など曖昧な表現を使う方がいますが、あなたにとっての「沢山」と会社側にとっての「沢山」は価値観が異なるため、努力が伝わらず書類落ちすることがあります。
できるだけ数字をいれて、より具体的にすることを意識しましょう。
また、「何人と名刺交換しました、また、その結果○○%売上が上がりました。それだけでなく、成績優秀者にもなりました」など、実績だけ羅列する方もいますが、
あくまで会社側は「仕事にどのように向き合う人なのかというポテンシャル」や「課題に対しどのようなアプローチで切り開く人なのかという個性」を知りたいので、実績にたどり着くまでの心境や、考え方を盛り込んで、あなたのポテンシャルや個性が伝わるような文章を心がけてください。
【④の3】現在取り組んでいるもので、アピールポイントをどう発揮・活用しているか(文字数が余ったら)
エピソードを書き、少し文字数に余裕があるようであれば、現在アピールポイントを活かして取り組んでいることなど書きましょう。
例)現在はこの力を活用して&&しております。
【④の4】入社後、アピールポイントを発揮して、どのように会社へ貢献できるか
最後に締めの言葉として、会社にどう貢献するか、意気込みを書きましょう。
例)記者においても△△の力を活かし、**に貢献したいと考えております。
繰り返しになりますが、会社側は、エピソードの過程を見ております。
相手に自分のポテンシャルや個性を理解してもらえるような、わかりやすい文章を心がけましょう!
自己PR・志望動機の参考例
作り方を学んだということで、実際に自己PR・志望動機の参考文章を見てみましょう!
私が添削した地方大学生の自己PRと志望動機(広告業界)を掲載致します。
選考解禁前に添削したものなので、志望動機は要素のみまとめた形となっております。
【就活生情報】
- 広告業界を目指す地方大学生
- 学生時代は勉強はあまり得意ではなかったが、サークル活動を頑張ったとのこと
【添削前】
◎自己PR
私は相手の考えを素直に取り入れる力に自信があります。その力を最も発揮したのが、全く踊れなかった自分が数々のダンスバトルで結果を残したという経験です。私はストリートダンスサークルに所属しており、##ダンスという型が決まっていないジャンルを専門に練習していました。##ダンスは個性を出しやすいという反面、音に対してのアプローチが無限にあるため何をやれば良いかわからないという難しさがあります。そんな中、私はとにかく足を動かしてたくさんのダンサーに会い、様々なお話を伺ってきました。すると、皆「ダンスに正解はない、感じたままに体現する」という考えは共通しており、自分は何をすればいいかわからないのではなく、感じた気持ちを体現することができないのだと自分の課題が明確に分かりました。これを機に、自分が感じたまま、つまり自分の気持ちをベースとして練習に励み、他のダンサーの上手いと思うところを取り入れることにより、個人では学生ダンスバトルベスト8、一般のダンスバトルベスト16、学生クルーバトル準優勝など、相手の考えを素直に取り入れることから、結果を残してきました。現在はこの力を就職活動で応用し、情報が多い東京に何度も足を運び、様々な就活生または社会人の方に話を聞いて自分が納得のいく就職活動をできるように奮起しています。このように、私は相手の話を素直に取り入れることのできる人間です。貴社においても、たくさんの人の考え方を聞き、素直に取り入れることで湧いてくるアイデアで貴社に貢献したいと考えています。
◎会社でやりたいこと
興味があるのはプロモーションです。特にプロモーションイベントを企画から運営、キャンペーンの実施に興味があります。理由としては、どうすれば人の気持ちが動くのかを考え、今までにないものをつくるアイデア立案し、流行を生み出すお手伝いをしているというお仕事にワクワクを感じるからです。
【添削後】
◎自己PR
私は課題解決のために自分が納得するまでとことん行動する力に自信があります。その力を最も発揮したのが、全く踊れなかった自分が数々のダンスバトルで結果を残したという経験です。私はストリートダンスサークルに所属しており、##ダンスという型が決まっていないジャンルを専門に練習していました。##ダンスは個性を出しやすいという反面、音に対してのアプローチが無限にあるため何をやれば良いかわからないという難しさがあります。ダンスをはじめたての私はその難しさに大変思い悩み、学校内では納得のいく答えが得られなかった私は、県を超え、各地のイベントに月4回通いつめ、積極的に様々な先輩ダンサーに会ってアドバイスを伺ってきました。すると、皆答え方は違えど「ダンスに正解はない、感じたままに体現する」という考えは共通しており、自分は何をすればいいかわからないのではなく、感じた気持ちを体現することができないのだと自分の課題が明確に分かりました。これを機に、大学二年の一年間ではさらに●●地方5回以上、××地方4回、△△地方3回、□□地方10回以上、▼▼地方10回以上、==地方2回、$$地方4回イベントに足を運び、今度は技術を身に付け、学生ダンスバトルベスト8、一般のダンスバトルベスト16、学生クルーバトル準優勝など、結果を残しました。現在はこの力を就職活動で応用し、情報が多い東京に月四回、日数にすると一週間以上足を運び、様々な就活生または社会人の方に話を聞いて自分が納得のいく就職活動をできるように奮起しています。このように、私は課題解決のためにやれることはなんでもやる、妥協しない人間です。貴社においても、答えのない課題に対して自分が納得するまで動き回り、動いたからこそ湧き出るアイデアで貴社に貢献したいと考えています。
◎会社でやりたいこと
●業界選択理由(広告業界)
私は自己PRにも書いた経験を通して、課題解決の他に、同じものに対しての考え方なのに一人一人答えが異なるという点に面白さを感じていました。自分と似た考え方をする人もいれば、自分は思いつきそうにない斬新な考え方をする人もおり、様々な意見を聞いているうちに心のどこかで、将来はいろんな観点からものを見ることができる人になりたいという感情が芽生えていました。自己分析を進めているうちにその感情は浮き彫りになっていき、メーカー、小売業、教育、商社などジャンルを問わず多種多様な企業と接することのできる広告業界なら、自分の目標にも近づけるのではないかと思い、今この広告業界を志望しています。
●貴社志望理由(大手広告代理店)
広告業界の中でも圧倒的なシェアやグローバル展開等の影響力の大きさに加えて、『ーーーー』というほど様々な個性、価値観持つ方がいる貴社なら多様な考え方に触れる機会が格段に多く、またこれによって自分がいろんな観点からものを見る力を鍛えることでより優れたアイデアを出せるようになり課題解決の大きな力となれるのではないかと考え、貴社を強く志望しています。
●貴社でやりたいこと
希望は二種類あり、営業とプロモーションです。営業は、様々な業界の人と関わりたいという思いがあるので、クライアントと真剣に向き合い様々なクライアントの考えや価値観を理解したいという思いがあるからです。プロモーションは自分が学んだことのアウトプットと新たな知識のインプットとして、どうすれば人の気持ちが動くのか、どのようなものに人は惹きつけられるのか、課題によって異なる答えをワクワクしながら探せそうだという思いがあるからです。
※個人情報保護のため、一部文言を記号に置き換えております。
いかがでしょうか?
内容は同じですが、書き方によって全く印象が異なりますよね。
あなたも自己PR・志望動機を書き終えたあとは、自分が人事採用担当者になった気持ちになり、何度もリライトをしてより良い文章を作成していきましょう!